5月11日の午後2時頃、熊本城東教会に伺った。
熊本市電が盛んに行き交う電車通りこと県道28号線、水前寺公園の近く。一歩入れば、閑静な住宅地が広がる。
そこに熊本城東教会はある。 伺ったとき、幾人かの信徒さんが会堂の清掃にいそしんでいらっしゃった。
出迎えてくださった中村英之牧師によれば、水曜日の祈祷会を終えてそのまま、一緒に震災の後かたづけをなさっていたとのこと。
中村牧師の前任地は山形である。
2011年に東日本大震災を経験してから、熊本へ赴任なさった。
先月、あの激しい揺れ以来、牧師ご一家はしばらく、避難所と築30年の牧師館とを行き来しながら生活をされた。
避難所となっていた近隣の小学校は、当時1,000人を越す人たちであふれていた。体育館のみならず、
教室も使用しながらの避難生活であった。
隣の益城町には物資も人も行き届いていたが、牧師のおられた避難所では、
水も食料も寝具もまったく足りなかった。
全国的に広く報道された場所とそうでない場所の差を、残酷なまでに感じたという。
教会員さんは皆無事だったが、益城町にお住まいの方は、お宅が壊れて住めなくなっている。
現在、教区や地区と話し合いながら、今後の対策を練っているとのこと。
報告 望月麻生