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Archive for 5月 13th, 2016

別府教会

別府教会印刷室の天井に入った亀裂

5月12日、午後6時過ぎ、別府教会に庄司牧師をお訪ねした。
庄司牧師は阿蘇でのボランティアからお帰りになったばかりだった。阿蘇は大分からも熊本からも遠く、特に連休後はボランティアが激減。そのような中で庄司牧師は頻繁に通っている。
別府教会は礼拝堂内、2階に続く階段部分などにたくさんのヒビが入る。敷地を同じくする真愛幼稚園も、子供用のトイレに貼られたばかりの壁紙が歪んで破けており、そこの壁と床の間には隙間ができているため、現在使用禁止になっている。しかも、すさまじい回数と強さの余震により、新しい傷ができたり、最初にあった傷が広がっていたりと、ダメージが今も進行中。

報告 望月麻生

 

 

 

別府野口教会

別府野口教会にて。

5月12日、午後3時頃、別府野口教会をお訪ねした。ここは聖公会をルーツに持つ、別府市内にある教団の教会では一番古い教会である。創立は1890年。会堂は1925年に建てられた。
吉武二郎牧師とお連れ合いの美智子さんが応対してくださった。建物2階部分の壁が一部はがれ、会堂入り口にヒビが入っている。揺れでスチールの本棚が倒れた。教会員さんは全員無事とのことである。

報告 望月麻生

別府不老町教会

別府不老町教会会堂に入ったヒビ。

5月12日の正午、別府駅近くにある別府不老町教会を訪問。齋藤真之牧師にお話を伺った。1911年創立の教会は「不老町」という昔の地名を今に残す、界隈では貴重な存在である。礼拝堂も、およそ90年とも言われる長い歴史を、今は「駅前町」と地名を変えたその界隈に立ち続けてきた。
15~16日の「本震」に始まる大小無数の揺れは、その礼拝堂に容赦なくヒビを入れた。しかも、余震が続く中、新たなヒビが入ったり、最初にできたヒビが広がったり、建物の被害は進行している。3週間で1300回とも言われる前代未聞の揺れは、先に訪ねた由布院教会をはじめ、別府市内にある諸教会の建物に、現在進行形で傷をつけている。先に述べたとおり、別府不老町教会の建物は非常に歴史ある建物である。壁や天井に20カ所以上のヒビが入り、特に天井は崩落のおそれがある。建築士からは改築を強く勧められている。教会は今、2011年に新築した別棟の集会室で礼拝をまもっている。
教会員は全員無事。しかし、度重なる余震に少なからぬストレスを感じておられる。家の中に本や食器が散乱し、足の踏み場もなくなった教会員さんもいらっしゃる。本震のときに経験した地鳴りの不気味さを、齋藤牧師は語ってくださった。ほぼ一晩中、大きな太鼓を思い切りたたいたような振動と感覚が続いたという。そして、いつでも地面が揺れているように感じる、所謂「地震酔い」の状態になり、心身にいっそうの疲れを加えた。

報告 望月麻生