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錦ヶ丘教会訪問

錦ヶ丘教会  重いパイプオルガンが地震でずれた。

 

高く白い塔の頂には、十字架が掲げられている。

錦ヶ丘教会の塔である。しかし、この美しい塔は地震で深刻なヒビが入り、近い内の撤去を考えざるをえないという。

界隈ではひとつのランドマークとして親しまれているだけに、次はどうしようかと川島直道牧師は思案している。

川島牧師は現在、熊本地区の地区長として、大きな責任を担っておられる。幾つかの教会を兼務しつつ、広範囲に住まう教会員さんの安否を確認しながら、八面六臂の日々を過ごしている。

地震のあと、揺れがこわくて家に入れないという方々は少なくない。

二度の激しい揺れは、恐怖そのものだった。

教会の周辺の家やアパートも被害を受けている。錦ヶ丘教会も、重たい洗礼盤が吹っ飛び、講壇が壇上から落ち、パイプオルガンは位置がずれた上に中のパイプが手に負えない状態となった。また、近隣の方が集うちょっとした避難所となった。

買い物ができず、食料も調理方法も限られる中、ご家族は食事を提供することに必死だった。「とにかく、食べることが大変だった」と、ご苦労を語られた。

ゴールデンウィークに一家で初めてお休みをとるまで、ご夫妻はどちらかが必ず教会にいるようにしていた。震災発生後、蓄積し続ける牧師の疲労をケアしていくことが大事であると、川島牧師は語られた。

また、震災に伴い、今まで教会を熱心に支えてくださっていた教会員さんたちが遠隔地へ移り住むこともめずらしくない。このことが、やがて教会に大きく影響すると、熊本地区にある教会の牧師たちは懸念を抱いている。

報告 望月麻生

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